資料・データ分析 · 3 MIN READ

AIに表を渡す前に。分析の勘違いを減らす「定義・期間・確認」の準備

新しいデータ分析機能の発表をきっかけに、初心者が用意しておきたい表の説明と、結果の確かめ方をまとめます。

01

新しい機能を使う前に、表の意味をそろえる

OpenAIは2026年9月10日、ChatGPT WorkのData agentを発表しました。公式説明では、会社のデータへ接続し、変化を調べ、対話的なダッシュボードを作る機能として紹介されています。この記事は公式発表を確認した解説で、実機での性能比較ではありません。

機能が増えても、何を数えた表なのかは先に伝えておきたい情報です。たとえば「件数」が注文数なのか、購入した人数なのかで、答えの読み方は変わります。まずは自分の表に出てくる言葉を、短い説明にするところから始めましょう。

02

渡す情報は、列の意味・対象期間・除外条件

公式説明でも、組織内の用語や指標の定義、計算、データ同士の関係を分析に用いることが述べられています。また、データ接続は管理者が選び、接続先の権限による制限を適用する説明があります。個々の読者のアカウントで利用できるかや料金は、この発表の紹介だけから断定しません。

練習では架空の表を使い、「売上は税込か税抜か」「取消分を含むか」「今月は月末までそろっているか」を文章にしてみます。実際の会社の表を使う場合は、その環境で利用を認められた情報と接続方法を確認してください。人名や顧客情報は、今回の分析に必要かを先に見直します。

03

依頼文には、答えと確認方法を一緒に指定する

架空データを使う練習用の依頼文:
「この表の列は月・注文数・売上です。注文数は取消を除く注文の数で、人数ではありません。各月は月末まで集計済みです。前月との違いを、計算式と参照した行を添えて説明してください。原因は表だけで分からなければ推測と分け、確認したい追加情報を挙げてください。」

結果の文章だけを受け取るより、「どの行を使ったか」「何を割ったか」も出してもらう構成にします。売上が変わったという観察と、その原因を特定したという結論は分けて読んでください。たとえば営業日数や欠品の情報が表にない場合、その影響は表だけでは確かめられません。

04

架空の数字で、答えの確かめ方を練習する

架空の練習データとして、七月の売上を12万円、八月を15万円とします。両月とも一か月分で、税込・取消除外などの条件は同じと仮定します。増えた額は3万円です。増減率を求めるときは「増えた額÷比較元の12万円」という式になります。これは製品を操作した結果ではなく、確認手順を説明するための計算例です。

自分で計算した値とAIの答えが違う場合は、どの月を比較元にしたかを先に確認します。片方が月途中なら、そのまま月全体の良し悪しを比べず、同じ日数の資料があるかを調べます。売上の増減を確認できても、商品の人気や広告の効果が原因だと、この二つの数字だけからは判断しないでください。

05

一つの計算を原表へ戻って確かめる

最初に全項目を確認しようとせず、売上合計や一つの月の比較など、結果の中心になる計算を選びます。原表の行、集計期間、計算式の順に照らし合わせ、使った数値がそろっているかを見ます。未入力をゼロと扱ったのか、除外したのかも、結果が変わりそうなら確認しましょう。

合わない部分があれば、「数字がおかしい」だけで終えず、「この行が対象に含まれているかを確認して」と条件を示して再計算を頼みます。ダッシュボードの見栄えを整えるのは、集計の意味がそろってからで十分です。今日の一歩は、よく使う表について列の意味を三行だけ書くことにしてみてください。

2026年9月14日の確認時点では、この記事の対象はChatGPT WorkのData agentの公式説明です。利用前には自分の環境で機能が表示されるか、使いたい接続先を管理者が許可しているかを確認してください。利用できない場合も、列の定義と架空データの計算練習は先に準備できます。

参照資料

Now everyone can put data to work ↗

情報確認日:2026-09-22。画面や利用条件は変更される場合があります。

次に読む